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思春期ニキビは10代～20代前半、大人ニキビは20代後半以降にできるニキビで「吹き出物」と呼ばれることもあります。
思春期ニキビの主な原因は皮脂の過剰分泌によるものです。
発生しやすい部分は、Tゾーン（額～鼻先）、口周りにできやすと言われています。
思春期ニキビはホルモンバランスが安定してくる20代前後になると自然と治ったりもしてきます。

大人ニキビができる原因はいくつもあり、皮脂の過剰分泌だけではなくターンオーバーの乱れ、ストレス、生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの乱れなどが上げられます。 大人ニキビはUゾーン（顎～口周り）にできやすく、繰り返しやすいと言われています。

思春期以降に発症する顔面，胸背部の毛包脂腺系を場とする脂質代謝異常（内分泌的因子），角化異常，細菌の増殖が複雑に関与する慢性炎症性疾患である

【上記参考元：日本皮膚科学会ガイドライン 尋常性痤瘡治療ガイドライン2017】

ニキビができる主な原因は、毛穴のつまり・過剰な皮脂分泌・アクネ菌の増殖が原因とされています。

毛穴のつまり

肌は一定周期で生まれ変わるターンオーバー機能があります。
このターンオーバーの周期が乱れると、毛穴の出口が塞がり皮脂や角質が毛穴に溜まってしまいます。
この状態をニキビの初期段階の「コメド（面ぽう）」（白ニキビや黒ニキビ）と呼びます。

過剰な皮脂分泌

過剰な皮脂分泌は、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、乾燥、生活習慣の乱れによって生じます。
女性の場合は月経周期によるモルモンバランスの乱れが原因で皮脂の分泌が増え、ニキビができやすくなる傾向にあります。
また、男性の場合は女性と比較して皮脂量が約3倍も多いと言われているため毛穴がつまりやすくなっています。

アクネ菌の増殖

アクネ菌は常在菌の1種で、誰でも肌に存在しています。
アクネ菌があればニキビが発生するということではなく、アクネ菌が増殖する環境（毛穴詰まり・皮脂の過剰分泌）が原因でニキビができてしまうのです。

ニキビには段階があり、白ニキビ→黒ニキビ→赤ニキビ→黄ニキビの症状があります。
赤ニキビ、黄ニキビの段階まで進行してしまうと治りが遅くなりニキビ跡も残りやすくなってしまいます。
またニキビの種類で治療方法も異なってくるため、なるべく早い段階で治療をし悪化させないことが大切です。

白ニキビ

白ニキビはニキビの初期段階です。
老廃物や皮脂が毛穴につまり、白くポツポツしたものができます。これをこれをコメド（面疱）と呼びます。
この白ニキビの段階で治療をすることで、ニキビの悪化を防ぐことができますが、とても小さいので気付かない場合が多いです。

黒ニキビ

黒ニキビは毛穴が開いて皮膚表面のコメドが空気に触れることで黒く酸化します。
毛穴が黒くなるためこの時点で気付く方が多いです。

赤ニキビ

赤ニキビはコメドが悪化して、炎症が進んだ状態です。毛穴の中でアクネ菌が増殖して赤く腫れあがってきます。
赤ニキビの段階まで進んでしまうと、ニキビの治りも遅くなってきてしまいます。

黄ニキビ

黄ニキビは赤ニキビがさらに悪化し、炎症が激しくなった状態です。
てっぺんに黄色い膿（うみ）が溜まって見えます。
この溜まっている膿をつぶしてしまうと、ニキビ痕になる可能性が高いので無理矢理つぶさないようにしましょう。

新しいニキビが出来るのを防ぐためには、日頃の生活習慣の見直しが欠かせません。
日頃のちょっとした習慣を変えることでニキビができにくくなったりもするので参考にしてみてください。

ていねいなスキンケア

まずは洗顔で顔の余分な皮脂と毛穴の汚れを落とします。しかし、皮脂を落としたいからと言って1日に何度も洗顔したり、手で強くゴシゴシ洗ってしまったりすると肌が傷ついてしまったり必要な皮脂まで落としてしまい乾燥の原因にもつながってしまうので気をつけましょう。

オイリー肌の人はテカリを気にして保湿をしない人もいるみたいですが、それは逆効果です。
乾燥していると肌が水分を求めるため、その分皮脂を分泌させてしまうためオイリー肌になってしまう原因の1つです。
化粧水で水分をあたえ、水分がとばないようその後に乳液やクリームで蓋をするように保湿をしましょう。

栄養バランスのとれた食事を心がける

ニキビを予防するためには内側からケアすることもとても重要になってきます。
栄養バランスを意識した食事を1日3食とるのが理想的です。
その中でも特に意識して摂取していきたいし栄養素は、ビタミン・食物繊維・タンパク質です。

ニキビ対策には、ビタミンB1（豚肉、うなぎ、たらこ、玄米など）とビタミンB2（鶏レバー、うなぎ、納豆、ブロッコリーなど）、ビタミンE（かぼちゃ、うなぎ、サーモン、たらこ、など）が有効です。これらの栄養素は皮脂の分泌を調整し、角化異常の発生や色素沈着を防ぐ働きがあります。

【上記参考元：全国健康保険協会 協会けんぽ】

脂質や糖質が多いジャンクフード、栄養が偏っているカップラーメンやお菓子ばかり摂取しているとニキビができやすい原因になるため、なるべく控えるようにしてください。
日々の食事で栄養バランスを意識するのはなかなか大変だと思います。
そんな方は食事にサプリなどをプラスして、栄養バランスがとれるように内側からのケアをしていきましょう。

十分な睡眠をとる

肌は寝ている間に生まれ変わると言われているので、睡眠時間を確保することはとても大切です。
肌のターンオーバーを促す成長ホルモンが分泌されやすい時間帯を「肌のゴールデンタイム」と呼びます。
今まで肌のゴールデンタイムの時間は夜10時～午前2時とされ、この時間に寝ると肌にいいと言われていましたが、近年では眠りに入ってから3～4時間後がゴールデンタイムと言われるようになりました。
肌のターンオーバーを促すためにも十分な睡眠時間を確保してニキビを予防していきましょう。

肌にふれるものの清潔を保つ

ニキビ予防のために必要なこととして、肌に直接触れる物を清潔にしておきましょう。
タオル、枕カバー、カミソリ、メイク道具などが雑菌で溢れていて、そのまま肌に触れて顔に雑菌が繁殖するとニキビの炎症が悪化しやすくなります。
そのため、タオルや枕カバーなどはこまめに取り換えるようにしましょう。

皮膚科をやクリニックを受診する

日々の生活習慣の見直しや、ニキビケアに効果的な商品をつかってもニキビが治らなかったり繰り返しニキビができてしまう場合は皮膚科を受診しましょう。
皮膚科やクリニックの場合だと市販では売っていない塗り薬や飲み薬を処方してくれます。
軽症～中等症のニキビの場合には細菌を抑える抗生物質、重症ニキビの場合にはイソトレチノインという強力な薬が処方される可能性が高いです。
抗生物質の場合は保険適応で処方されますが、イソトレチノインの場合は保険適応外のため全額自己負担で高額になってきます。

症状に合ったものを選ぶ

自分の肌の状態を確認し症状に合った化粧水を選びましょう。
ニキビが初期段階の場合は悪化させない殺菌効果の高い化粧水、すでに赤ニキビになって炎症を起こしている場合は炎症を抑える鎮静作用効果のある化粧水が有効です。
また化粧水はテクスチャーがさっぱりタイプのものやしっとりタイプのものがあります。オイリー肌の方はさっぱりタイプの化粧水、乾燥肌や混合肌の方はしっとりタイプの化粧水を選ぶのがおすすめです。

ニキビに対して有効な成分が入ったものを選ぶ

ニキビケア、ニキビの予防効果をお求めであればニキビに対して有効成分が入っている化粧水を選びましょう。 代表的な成分として、サリチル酸・グリチルリチン酸ジカリウム・グリチルレチン酸ステアリル・アラントイン・ビタミンCなどがあります。 もう1つのポイントとして「ノンコメドジェニックテスト済み」かどうかも重要です。 「ノンコメドジェニック」とは毛穴に皮脂や角栓などが詰まりにくいように作られている化粧品のことを指します。 ニキビの原因である毛穴詰まりを防ぐのであれば、この表記がされている商品を選ぶようにしましょう。

基礎化粧品はノンコメドジェニック、あるいはハイポコメドジェニックと明記されたものがいいでしょう。乾燥肌の場合やざ瘡の治療によって乾燥が生じる場合には、保湿をしてください。保湿剤も、ノンコメドジェニックあるいはハイポコメドジェニックと表示してあるものがおすすめです。

【上記参考元：皮膚科Q＆A Q25 スキンケアはどうしたらいいですか？】

保湿力が高い物を選ぶ

乾燥は肌の大敵です。肌が乾燥している状態だとターンオーバーが乱れ、ニキビができやすい原因にもなるので保湿力が高い化粧水を選ぶようにしましょう。
保湿力が高い成分はたくさんありますが、その中でもセラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンは3大保湿成分と呼ばれるほど保湿力が高い成分になります。
保湿力が高い化粧水だと、時間が経過しても肌の水分量をキープしてくれるため肌が乾燥しずらいです。
特に冬場は乾燥しやすいため、冬場と夏場で化粧水を変えて使ってみてもいいかもしれません。

肌に優しい低刺激タイプのものを選ぶ

肌にニキビができているということは肌が炎症を起こしている状態になるため、刺激が強いものを与えないようにしましょう。
敏感肌の人は普通肌の人よりも刺激を感じやすく、少しの量でも刺激を受けることがあります。
含まれている成分に添加物が多いほど肌への刺激が強いです。
特に石油系界面活性剤・パラベン・鉱物油・人工（合成）着色料・人工（合成）香料 ・酸化防止剤・アルコール（エタノール）などは避けたほうが安心です。

ここからはニキビケアにおすすめの化粧水を紹介していきます。
手が出しやすいプチプラな商品から、ちょっと贅沢なデパコス商品まで紹介していますので購入の参考にしてみてください。